まとめると...
- 訪日客がベタ褒めするSuicaについて、消費生活評論家の筆者が解説している
- いまや電子マネーとして生活に欠かせない存在で、Appleもその利便性に注目
- Apple PayにSuicaが標準装備されれば、世界を席巻するだろうと分析している
やがて世界覇権を握る? 東京が世界一の「ICカード先進地域」へ
Suicaが全国制覇する日は近い
今回はSuicaの変貌について述べてみたいと思います。JR東日本のIC乗車券として誕生したSuicaでしたが、それがいつのまにか、駅ナカの買い物に利用できるようになり、さらには、街ナカのたとえばコンビニの買い物にも使えるようになりました。
また、PASMO・ICOCA・SUGOCAなど各地域でバラバラに導入されている交通系ICカードについて、Suicaに合体するかたちで1枚に集約できるサービスが登場しようとしています。
※参考:地域交通ICカードとSuicaを1枚に、JR東日本らが着手 – 日本経済新聞(2018年10月1日配信)
そして、カードに飽きたらなくなったSuicaは、携帯電話の中にまで活動範囲を広げ、最終的にはiPhoneの一部として世界を舞台に活躍するようになっています。
その過程はまさに、蝶が幼虫からサナギを経て、大空を飛び回る成虫に脱皮を続けていく進化を連想させます。Suicaの可能性を、私の取材と体験を元にお話したいと思います。
毎日の生活に欠かせない存在
東京オリンピックを間近に控え、観光立国の旗を掲げてインバウンド消費の増大を目論む日本にとって、キャッシュレス化が喫緊の課題です。そのキャッシュレス化に現時点で大きく貢献しているものといえば、JR東日本が発行する交通系電子マネーの「Suica」です。このことに異論のある人はいないでしょう。
今やSuicaは毎日の生活に欠かせない必須アイテムになっており、首都圏や東日本で通勤に鉄道を利用するビジネスマンや駅ビルやコンビニ、スーパーなど買い物をする人々にとって欠かせません。
Suicaの発行枚数は、2018年7月末現在で6,670万枚(『月刊消費者信用』9月号より)となっています。PASMO(3,399万枚)、ICOCA(1,845万枚)に比べダントツです。交通系だけではなく数ある電子マネーの中でもトップクラスの発行枚数を誇ります。
SuicaがJR東日本の本業(運輸業)を支えるもう1つの柱になっているといっても過言ではありません。そこでここでは、私の体験と取材をもとにしてSuicaの「進化」の過程とその魅力をあらためて見ていくことにします。
あっという間に普及
非接触IC・FeliCa(フェリカ)を搭載したSuicaが登場したのは、2001年11月でした。私はすぐにJR東日本の高田馬場駅までSuicaを買いに行きました。
最初は恐る恐る自動改札機にそっとSuicaをおくと「ピッ!」と音がして、行く手の扉が開きました。そして自動改札機をスルリと通り抜けて駅構内に入るのですが、まるで魔法を使っているような楽しさがありました。
それからSuicaはあっという間に広まり、順調に発行枚数を増やしていき、1年後には500万枚に達し、3年後の2004年末には1,000万枚の大台を突破します。
Suicaの魅力はIC乗車カードとしてだけではなく、駅ナカ、街ナカの買い物に電子マネーとして使えることです。同じフェリカ型の電子マネーにセブングループのnanacoやイオングループのWAONがありますが、発行枚数はそれらを上回りますし利用頻度も引けを取りません。
最初から全国展開を考えていた
全国のJRでも使えるように、共通規格であるサイバネ規格を採用したこともSuicaの普及に貢献しました。サイバネ規格を採用したことで、現在JRグループ各社が、それぞれ発行している交通系電子マネー(Kitaca、manaca、ICOCA、SUGOCAなど)との相互利用が可能となったのです。
理論的には、北海道から九州まで全国のJRでSuicaが使えることになっています。1987年に分割民営化によってバラバラになった国鉄でしたが、Suicaによって、オールジャパン体制が整ったと言えるでしょう。
1枚の切符が全国のJRで使えるという国鉄の復活は、心ならずも分割民営化に追い込まれた旧国鉄マン(分割民営化に巻き込まれた人たち)の夢でしたが、その1つは実現したことになります。
ビューカードが普及を後押し
Suicaの普及を促したもう1つの要因は、ビューカードの独立です。
もともとJR東日本のカード事業部だったクレジットカード部門が、2009年にSuicaを側面から応援しようと独立したのが株式会社ビューカードでした。
Suicaはプリペイド型ですから常にあらかじめお金を入れておかねばなりません。これをチャージと呼びますが、現金とクレジットカードのいずれかで入金します。
クレジットカードで入金した場合は、入金額に応じてポイントが貯まります。この時、ビューカードを使ってチャージすると、他のカードの3倍にあたる1.5%のポイントが付きます。
さらにオートチャージができるのはビューカードだけで、スイカ+ビューカードの一体カードを持つとカードライフを十分に楽しめる仕組みになっています。
首都圏は世界一のICカード先進地域
Suicaのサービス開始から10年を経過した頃には、首都圏は、世界で最も進んだICカード先進地域といわれるようになっていました。
東京を中心とする首都圏ではJR東日本を中心とした鉄路が網の目のように張り巡らされ、鉄路ばかりでなく、街ナカの店でもSuicaや私鉄のPASMO、さらには楽天Edy、流通系のnanaco、WAONといったFeliCa型の電子マネーがたくさん使われていたからです。
この頃にSuicaは、月間1億件という利用件数を記録しています。しかし、ほとんどの日本人はこうしたことを知らず、重要性にも気づきませんでした。
参考:http://blogos.com/article/329451/
1以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:js9
Shuya_Mizuno@chutan_c
もうこれが統一規格でいい - 訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来 #BLOGOS https://t.co/wv6rnYktcK
2018/10/04 18:33:07
2以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:1s3
くさのすけ@kusanosuke_sns
モバイルSuicaはマジ便利
2018/10/04 18:25:51
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訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来 #BLOGOS https://t.co/6AxlIzDQyS
3ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:kih
DJ MATTU@ペンガジェッター/作曲家/✈SFC&JGC@sunmattu
いや、本当にiPhoneがSuicaに対応したのは英断だったと思う。
2018/10/04 18:17:40
訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来 #BLOGOS https://t.co/ncIidNHIlT
4以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:yt6
☆AMA-ZONE★新自由主義反対☆@ctlnd139
日本の技術力の高さを評価する分は良いのだけど、「世界統一」というタイトルに怖さを感じる僕は、ひねくれ者でしょうか?
2018/10/04 17:54:19
訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来=岩田昭男 https://t.co/fSsDs5WHte
5以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:lm7
清義明@masterlow
確かに非接触型ICメディアとしてはトップレベルだと思う。これ発展させいけばいいのに
2018/10/04 15:58:55
・・・訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来 #BLOGOS https://t.co/2gc1gy8UPS
6以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:6tf
1956ryu@11956ryu
それはない┐('~`;)┌韓国や中国の状況が解っていない。日本は電子マネーが使える処が圧倒的に少ない。まあ、wifi環境の整備から始めないと…
2018/10/04 17:05:42
訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来=… https://t.co/lLx88m8ZTF
7以下ぽかぽかな日々がお送りします。2018/01/01(日) ID:0ag
でろりん@derorinkuma
訪日観光客が「Suica」をベタ褒め。アップルが惚れた技術と世界統一への明るい未来 #BLOGOS https://t.co/5vLdwavPPp
2018/10/04 16:47:43
え、そうなの…そんなの評価されてるの…?マジで…?Pixelにも搭載来るのかな…?w
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